■ プロジェクト背景
腸内環境への理解を深め、日々の体調管理に役立ててもらうことを目的とした医療系ハンドブックの制作事例です。
シンバイオティクスや短鎖脂肪酸など、専門性の高いテーマを扱う本冊子では、
正確性を担保しながら、生活者にも無理なく理解できる構造設計が求められました。
医療分野では「正しいこと」は前提条件です。
そのうえで、「どう整えるか」が成果を左右します。
■ 課題整理
本プロジェクトにおける主な課題は以下の3点でした。
・専門用語が多く、理解ハードルが高い
・情報量が多く、全体像が把握しづらい
・不安を与えずに正確に伝える必要がある
特に医療・健康分野では、
“わかりやすさ”と“信頼性”のバランス設計が重要になります。
■ 設計アプローチ
まず情報を構造分解しました。
① 医学的基礎情報
② 研究知見
③ 生活実装への接続
この3層に整理し、
専門用語は削除するのではなく、理解できる位置へ再配置。
腸内細菌の働きは“関係性”の理解が鍵になります。
善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランス
短鎖脂肪酸の生成プロセス
腸内環境と食生活の循環関係
これらを断片情報ではなく、循環構造として再設計しました。
■ ビジュアル設計のポイント
・彩度を抑えた色設計による安心感の担保
・関係性を可視化する図解構成
・余白を活かした情報の階層整理
・視認性を優先したタイポグラフィ設計
医療分野では強い演出は避けつつも、曖昧にはしない。
安心感を保ちながら、
正確性と視認性を両立させるバランスを意識しました。

■ 成果
・情報の優先順位が明確化
・全体像の把握が容易に
・生活行動への接続導線を強化
専門性を損なうことなく、
生活者目線で理解可能な構造へ整えることができました。
■ 設計思想
専門性が高い分野ほど、
成果はデザインの前段階で決まります。
何を削るか。
何を残すか。
どこに配置するか。
私は制作そのものよりも、
「何をどう伝えるか」を整える前工程を重視しています。
それが、
ブランディング設計の役割だと考えています。
■ ご相談について
医療・健康分野をはじめ、
情報整理や構造設計が必要な案件のご相談を承っています。
オンラインでの壁打ち・構造整理段階から対応可能です。
お問い合わせフォームよりご連絡ください。




